洗練した「おしゃれ」に込めた建築家の拘り|-リビング-
意匠堂には「おしゃれ」な家を建てて欲しいというお客様が多く来られます。
ただ、一言で「おしゃれ」と言いましても様々ございます。
ここではお客様からこんな感じにして欲しいとリクエストの多い画像を
今回は「リビングについて」列挙してみたいと思います。
画像をクリックで詳細施工事例をご覧頂けます。
◆リビング
家族が集い、ひとりの時間を楽しみ、訪れる人を迎える場
建築家が考える「おしゃれなリビング」は、単に家具や装飾が整っているだけでなく、空間全体の構成・光の取り込み・素材の質感・暮らし方との調和が重視されます。
1. 空間構成
- 天井高や抜け感を意識して、開放感をつくる。吹き抜けやスキップフロアで視線の広がりを演出。
- 回遊性のある動線を計画し、居心地と利便性を両立。
- 余白のデザインで空間全体にリズムをつくる。
2. 光と自然の取り込み
- 大きな窓やハイサイドライトで自然光を効果的に導く。
- 外とつながるテラスや庭との連続性を意識し、内外の境界をあいまいにする。
3. 素材と質感
- 木・石・漆喰など、本物の素材感を活かす。ナチュラル素材は温もりを生み経年変化を楽しめる。
- ガラスや金属は洗練された印象を添える。
- 床・壁・天井の仕上げをバランスよくコーディネートし、落ち着きと個性を両立。
- 異素材の調和が、リビングを「おしゃれ」に見せる秘訣。
4. インテリアとの一体感
- 建築と家具を一体でデザイン。造作家具や間接照明を組み込むことで統一感を出す。
- 「見せるもの」と「隠すもの」を設計段階から整理し、すっきりした空間を実現。
5. 暮らし方に寄り添うおしゃれ
- 家族が自然に集まれる「居場所」を複数つくる。
- 趣味やライフスタイルを反映させ、住む人の個性が空間に表れるようにする。
つまり建築家にとってのおしゃれなリビングとは、
「見栄えが良いだけでなく、暮らす人の生活が心地よく、美しく映えるよう計算された空間」
だといえます。

※施工事例詳細なし
自然光が差し込む明るい空間に、
木の温もりとステンレスやアイアンの
インダストリアルな雰囲気が絶妙に調和した
アートの遊び心溢れるナチュラルで
スタイリッシュなリビング

カーテンレスで過ごせる中庭と併設された
リビングは明るく解放的。
圧迫感をなくすため背もたれを低くした
造作ソファー&高気密・高断熱だから
実現できる吹抜け&ピットリビング
(ダウンフロアー)

家族の息づかいを感じれるよう、リビングと和室、
吹抜けを挟んで2Fに書斎と子供部屋を併設
お子さん用のワークスペースは2階にありながら
リビング勉強と同じ効果が期待でる

段差と抜け感が欲しいというクライアント様の希望から
ピットリビング(ダウンフロアー)
→中2階(ワークスペース)→2階への
交差した階段が象徴的な吹抜けリビングスペース

ダウンフロアー&造作ソファーで
ごろごろ過ごせる空間を演出。
中庭とも併設されているので広々感じて
中庭から採光するのでカーテンレスでプライバシーを確保できる。

クライアント様は室内は落ち着いた雰囲気で
格式高いホテルライクなテイストを希望。
よってモールディングを配した壁に
折り上げ天井&間接照明で落ち着いたトーンに
◆リビングは、日常を美しく切り取るステージ
リビングは、暮らしの中で最も多彩な表情を持つ空間。
朝光が差し込み、午後には窓辺でリラックス、夜には仲間と語り合う。
その一瞬一瞬が重なり、人生の風景を紡ぐ。
建築家にとってリビングをデザインすることは、単に部屋をつくることではありません。
光と影を織りなし、内と外をやわらかくつなぎ、素材の質感を活かして空間にリズムを与える。
それは「住む人の感性を引き出す舞台装置」の設計に近いです。
リビングは、単なる居間ではなく、その人らしいライフスタイルを映し出すスクリーン。
静けさと賑わいを自在に受け止め、時間の経過とともに深みを増し、住む人の人生をやさしく包み込む。
建築家が思い描くのは、暮らす人が誇らしく、心から心地よいと感じられるステージとしてのリビング。
そこに積み重なる日常のシーンこそが、何よりも美しいデザインです。

和泉 尚志 代表取締役社長
岡山県内及び近県にて、街並みや風土になじみながらも目を惹くおしゃれなデザイン性ある建築物を生み出す建築家。
一般の注文住宅~店舗・事務所設計、自社飲食店の経営、コンサルティングなど建築を主軸とした多岐にわたる事業を行う。
世界最大級の国際デザインコンペティション
「A' Design Award & Competition 2024」Bronze Award 受賞
「OKAYAMA AWARD 2017」建築・インテリア部門 受賞