洗練した「おしゃれ」に込めた建築家の拘り|-中庭・坪庭-
意匠堂には「おしゃれ」な家を建てて欲しいというお客様が多く来られます。
ただ、一言で「おしゃれ」と言いましても様々ございます。
ここではお客様からこんな感じにして欲しいとリクエストの多い画像を
今回は「中庭・坪庭」列挙してみたいと思います。
画像をクリックで詳細施工事例をご覧頂けます。
◆中庭・坪庭
― 空間をつなぐ、小さな交差点 ―
中庭や坪庭は、“自然のキャンバス”。
けれどその存在は、単なる景観ではない。
建築家が考える「おしゃれな中庭」とは、
空間・自然・人をつなぐ仕組みとして生まれるものだ。
それは、暮らしの動線に呼吸を与える“つなぎ目”のデザインである。
内と外をつなぐ、開かれた境界
壁で仕切られた家に、中庭は“抜け”をつくる。
玄関からリビング、リビングから書斎へと向かう視線の先に、ふと自然が覗く。
その一瞬の「抜け」が、空間の広がりと安心感を生む。
建築家はこの境界のデザインを何より大切にする。
開放と閉鎖、光と影、プライベートとパブリック。
そのあいだに心地よいグラデーションを描くことが、“おしゃれな中庭”の本質だ。
自然を“構成要素”として取り込む
おしゃれに見える中庭の秘密は、装飾ではなく“自然の扱い方”にある。
植物や水、光はデザインの素材のひとつ。
植栽の高さ、葉の密度、石の質感、風の抜け方までを計算し、空間にリズムを生み出す。つまり、中庭は「建築の一部」でありながら、
同時に“自然そのものを設計する場”でもある。
家族と季節をつなぐ風景
中庭は、家族が自然と向き合う日常のステージでもある。
朝、光の角度が変わり、夜、灯りが水面に映る。
その小さな変化が、暮らしに時間の深みを与える。
子どもの成長や季節の移ろいが、庭を通して家の記憶になる。
美しさとは、変化を受け止める余裕に現れる。

ウッド&タイルでホテルライク系
ルーバー越しの光と緑が心地よく、プライベートなリゾート空間を演出。
ベンチにもなるウッドデッキで、くつろぎの時間を楽しめます。

手入れの少ないドライガーデン
砂利や流木、耐乾性のある植栽を組み合わせ、自然な美しさを演出。
モダンな外観に彩りを添える、メンテナンスフリーの植栽スペースです。

ロック多様で高級感を
石の質感と植栽のコントラストが美しく、モダンな外観をより引き立てます。
シンプルながら存在感のある、洗練されたデザインです。

リビングから一望できる中庭
大きな窓から中庭を一望できる開放的なリビング。
自然光がやさしく差し込み、室内に明るさと心地よい抜け感を演出。
外と内がつながる、癒しのプライベート空間です。

屋外カフェのように
タイルデッキに映えるグリーンと木格子がやわらかく光を受け、穏やかな時間をつくり出す。
コーヒーや読書を楽しむ、家の中の小さなカフェ空間。
外の飾りではない空間の重要性
建築家にとって中庭や坪庭は、ただの「外の飾り」ではない。
それは、空間と自然、人と時間をつなぐ構造そのもの。
閉じた家の中心に、開かれた場所を置くことで、住まい全体が呼吸をはじめる。
おしゃれとは、形ではなく関係の美学。
そして中庭とは、その関係を、空間の対話として映し出す場所なのです。

和泉 尚志 代表取締役社長

