洗練した「おしゃれ」に込めた建築家の拘り|-キッチン-
意匠堂には「おしゃれ」な家を建てて欲しいというお客様が多く来られます。
ただ、一言で「おしゃれ」と言いましても様々ございます。
ここではお客様からこんな感じにして欲しいとリクエストの多い画像を
今回は「キッチンについて」列挙してみたいと思います。
画像をクリックで詳細施工事例をご覧頂けます。
キッチンは単なる調理のための空間以上の意味を持っています。現代建築においてキッチンは 生活の中心 とも言える存在
「おしゃれなキッチン」には、建築家の細やかなこだわりが隠れています。
シンプルなのに飽きがこないデザイン、家族やゲストと自然に会話が生まれるレイアウト、そして光や風を取り込む絶妙な窓の位置。これらはすべて、建築家が「暮らしのシーン」を思い描きながら、図面の上で何度も重ねた試行錯誤の結晶です。
キッチンに立ったときの視線の抜け、手を伸ばしたときの心地よい距離感、料理を終えて片づけるときのスムーズさ――そのひとつひとつが、美しい佇まいと快適な機能を両立させています。だからこそ、日常の延長にあるはずの空間が、ふとした瞬間に「特別な場所」に感じられるのです。
◆生活のハブとしてのキッチン
- 昔の住宅ではキッチンは「裏方」の空間でしたが、現代では リビングやダイニングと一体化 することで家族が集まり、会話や交流が生まれる場所。
- 「食」を通じて暮らしをつなぐ役割を果たし、建築家にとっては 住まいの核 をどう設計するかという腕の見せ所。
◆空間デザインと機能性の融合
- キッチンは 機能美とデザイン性のバランス が求められる場所。
- 動線(ワークトライアングル:冷蔵庫・シンク・コンロの配置)、収納、換気や採光など、建築全体の快適性に直結。
- さらに、仕上げ材やレイアウト次第で、インテリアの雰囲気を大きく左右する。
おしゃれなキッチンとは、単に流行を取り入れたインテリアではなく、建築家が暮らしを大切に思い、未来のシーンまで描いた“ライフスタイルの提案”そのもの。そんな視点で眺めてみてください。
◆建築家がキッチンに込めた想い
家づくりにおいて「キッチンをどうつくるか」は、建築家にとって常に大きな挑戦です。キッチンは単なる調理の場ではなく、家族が集い、会話が生まれ、暮らしのリズムを形づくる中心的な空間。お客様が抱く理想は実にさまざまで、「開放感が欲しい」「収納を増やしたい」「料理をしながら家族の顔が見えるように」など、どれも切実で具体的です。
その一方で、限られたスペースや建物全体のバランスを崩さずに、要望をどう組み込むかは容易ではありません。動線を巧みに操り、光や風の流れを読み、素材の質感や色彩を住まい全体と調和させながら、お客様が思い描いた理想の暮らしを形にしていく――まさに建築家の技量が試される瞬間です。
キッチンは「生活のハブ」でありながら「個の願望の集約点」でもあるため、建築家は単なる設計者ではなく、一人ひとりの暮らしのストーリーテラーとして、空間を描き出していきます。お客様の声を丹念にすくい上げ、それを空間として立ち上げるその過程こそ、建築家にとっての創造の醍醐味なのです。

和泉 尚志 代表取締役社長